Muratec F-240/2008年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞

85b1f580.jpg東京ミッドタウンのデザインハブに行く用事があったのだが、
ちょうど「グッドデザイン・エキシビション 2008」を展示中。
プロダクトデザイン主体の賞なので、さらっと眺めてきたのだが、
そのなかに見慣れた製品が展示されてた。

2008年度 グッドデザイン・ロングライフデザイン賞
http://www.g-mark.org/library/2008/award-long.html
長く支持され愛用されているデザインを評価する「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」は、
今年度より一般ユーザーからの推薦方式にあらためました。

Muratec F-240 / F-250
http://www.g-mark.org/search/Detail?id=35024
スモールオフィスを想定し、電話としての機能も兼ね備えたビジネス用感熱ファクシミリ
原稿トレイとなるパネルカバーは通常ダスト防止カバーとして、煩雑なスイッチ類を隠し、
中心部に設けたラバー製のパッドにて通常の電話に必要なキー類がレイアウトされています。
カバーを開けたときは、多機能なファクシミリマシーンに変身し、
ビジネスで利用する機能ボタンがレイアウトされています。閉めたときは電話機、
開けたときはファクシミリマシーンとして利用できる構造となっています。
更に壁掛けも対応しておりスペースに制約のあるオフィスでも設置の自由度を高めました。


数年前にファックスを新調しようとした際、
感熱紙を使える、あまり高価でない機種は
新品ではほぼ絶滅してて(A4機で一台あったが問題外)
中古で探す事に。
なかなか高価だったがデッドストックで手に入れたF-240。
潔いデザインは今でも気に入っているが、
キーを押したときのピーッて音が甲高く五月蝿かったり、
機能が洗練されてなかったりと時代遅れ感は否めないが、
この美しさを超えられるファックスは未だ見つからず愛用中。
こうした過去のデザインプロダクトに焦点を当ててくれる試みは面白い。
デザインがモノを売るためだけにあるわけではない事を証明してくれる。



ちなみにこのロングライフデザイン賞のなかに
所有してるものがもう一つある。
サイレントバイオリンSV-120
http://www.g-mark.org/search/Detail?id=35009
高級手工ギターの製造ノウハウとデジタル技術の融合で作られた。
主要部分にはバイオリン用の部品をそのまま採用し、重量バランスを考慮しながら
軽量化と静粛性を実現、音のエネルギーを約100分の1にまで低減した。
弓で弾いた弦の振動を本体に内蔵したセンサーで感知し、
音色補正した後デジタル信号処理による残響効果をつけて
バイオリンの音色を実現している。その為初心者でも
簡単に安定した音を出すことができ、
ヘッドフォンで静かに演奏を楽しむことが可能。
また必要に応じてアンプなどに接続して音を出したり、
CDプレーヤーや電子楽器などと接続して合奏するなど、
電気バイオリンならではの新しい楽しみ方を提案している。


こちらは愛用とまではいかないです、簡単な曲しか弾けないし。
奇抜なスタイルながらも、
楽器の重量バランスはリアルバイオリンに驚くほど近い。
単三電池を肩口に搭載したりプラステックを使用したり、
外見だけでは理解できないデザイン哲学を感じられる楽器です。

Black design
http://www.blackdesign.jp/